CVIT2025におけるLp(a)検査企画について
第33回日本心血管インターベンション治療学会学術集会(CVIT2025)の開催にあたり、本年も「Lp(a)検査ブース企画」を実施する運びとなりました。昨年に引き続き、リポ蛋白(a)[Lp(a)]に関する正しい知識や測定の意義を広く周知するための貴重な機会となります。
近年、海外を中心に心血管疾患リスク評価としてのLp(a)に再び注目が集まっています。遺伝的に規定されるLp(a)高値は虚血性心疾患のみならず、末梢動脈疾患や脳血管障害にも関連する独立したリスク因子であることが複数の報告で示されています。欧州をはじめとする諸外国では、ガイドラインやコンセンサスステートメント1)-6)が矢継ぎ早に発信されており、リスク評価ツールとしてのLp(a)測定は今後さらに重視されると考えられます。
一方、我が国では平成30年に循環器病に係る対策に関する基本法が制定され、令和元年より施行されました。これに伴い、各都道府県による循環器病対策推進計画のもと、診療情報の集約や適切な情報発信に向けた取り組みが進められています。循環器病に関する正しい知識の普及啓発や、動脈硬化など管理可能なリスク因子を含めた発症予防・重症化予防が喫緊の課題とされています。本邦におけるLp(a)測定のさらなる活用は、こうした循環器病対策の強化につながります。
今回の検査ブース企画では、参加者の皆さまにLp(a)の検査を身近に体験していただくとともに、その解釈や臨床への応用について学んでいただけるよう、わかりやすい情報提供を心がけております。心血管疾患発症リスクの一助としてLp(a)を評価する重要性は、急性期から慢性期までの広い範囲の患者管理に大きく貢献すると考えられます。高リスク群の抽出が可能となるだけでなく、他の脂質異常や生活習慣病対策と併せた多角的アプローチを可能とします。
学術集会においてLp(a)検査の認知向上を目的とした企画は、国内ではまだ数少ない試みです。ぜひ、本企画のブースにお立ち寄りいただき、Lp(a)測定の最新動向やその実臨床での活用方法について改めてご検討いただければ幸いです。今後の心血管インターベンション治療の発展、そして循環器疾患のさらなる予防・治療の進歩へ向けて、皆さまのお力添えをお願い申し上げます。
第33回日本心血管インターベンション治療学会学術集会
会長 志手 淳也(大阪府済生会中津病院)
参考文献
検査ブース運営期間 (※7月19日は対象外とする)
会場
大阪府立国際会議場10F ホワイエエリア
検査ブース運営者
医療法人社団 同友会
検査対象者
CVIT2025学会参加者で希望される方
※運営期間内の先着順、1人1回の測定とする
検査の流れ
受付可能な検査数には限りがありますことをご容赦くださいますようお願いいたします。
検査結果の取り扱いについて
本検査は、Lp(a)検査の認知向上を目的としたものであり、今回の検査で得られた結果を医学的診断の判断に使用すること、治療の開始、変更、中止又は中断に使用することはできませんのでご留意ください。
個人情報の取り扱いについて
共催者
本検査ブースに係る費用はノバルティス ファーマ株式会社によってサポートされています
主催事務局
大阪府済生会中津病院
〒530-0012 大阪市北区芝田二丁目10番39号
運営事務局
アップローズ株式会社
〒440-0886 愛知県豊橋市東小田原町48番地 セントラルレジデンス 201
Tel 0532-57-1276 / E-mail cvit2025@uproses.co.jp